スカイライン2000GTーR 名車カタログ

スカイライン2000GT−R 羊の皮をかぶった狼

昭和43年10月に発売されたスカイライン2000GT−Rはレースの為に生まれました。その高性能とレースでの50連勝は今でもスカイライン伝説として残っています。総販売台数は1945台、今でもどこかに眠っています。

  

名車カタログ TOPに戻る 

YAMAHA OX99−11 幻の名車 時価一億円のヤマハが作ったロードゴーイングレーサー

HONDA CB750 K0 伝説のナナハンはこちらです。

 

友人の紹介であの懐かしいスカイライン2000GT−Rに40年の時を越えて再会しました。

3代目スカイライン2000GT-R(PGC10型、1968年-1972年)

愛のスカイラインのCMで硬派のスカイラインが一気に身近に感じました。

モデルチェンジされたスカイラインはケントメリーのスカイラインとして北海道の美瑛町にある大きなポプラの木をケントメリーの木と指定して観光地として人気を集めています。

1968年10月に GT(GC10型)が発表追加。 

第15回東京モーターショーに「スカイラインGTレーシング仕様」が出品されました。翌年発売予定のGT-Rのコンセプトカーです。

1969年2月 直列6気筒4バルブDOHC2000cc S20型エンジンを搭載した「スカイラインGT-R(PGC10型)」を発売。R380A-IIIもカタログに載りました。外観上の特徴はリアフェンダーのオーバーフェンダーです、モール類が設定されていない点です。後に追加されたハードトップはホイールベースが短くなり回頭性を向上させましたが、この車のテールランプは左右がつながっていなくて内側のエッジが丸くなっている点がセダンと異なっています。

1970年10月 2ドアハードトップを2000GTシリーズ(KGC10型)に追加。GT-Rはセダンからハードトップ(KPGC10型)へ変更された。ハードトップはセダンに対し70mmホイールベースを短くなり、運動性能が向上しました。

総販売台数は310,447台(GT-Rの1,945台を含む)。

PGC10スカイラインGT-Rの当時の販売価格は150万円でした。

最も知名度や人気があるモデルである。


GT-Rのインテリア 

スカイライン2000GT−R

当時の主流だった三本スポークステアリングと丸型メーターが木目調のインスルメントパネルに埋まっています。

ラジオしかないセンターの下にはアンメーター(電流計)と燃料メーター。シンプルです。反射を抑えるためガラス?が凹んでいます。

当時のオーソドックスなスポーツカーのデザインです

この車は点検中のためむき出しの配線が出ています

シートはバケット。バケット風ではなくてバケットです。

 

GT−Rのエクステリア

 スカイラインの中でもこのGT−R特別な存在。乗用車でありながらレースでの活躍はめざましい。スカイラインの50連勝はこの車の金字塔です。

かって「名ばかりのGTは道をあける」という。CMのフレーズがありました。名ばかりのGTとはスカイラインのことだろうなという解釈がされるほど挑戦的なCMでしたが、GT−Rの称号は簡単にはつけなかったので逆にGT−Rそのものに箔がついてしまったようだ。

「世界的に有名な3つのアルファベットがあります。G、T、Rです。私はここでお約束いたします。必ずGT-Rは復活します。」これは2001年東京モーターショーでカルロス・ゴーンCOO(当時)が"GT-Rコンセプト"を前に行ったプレゼンの最初の言葉です。

スカイラインのモータースポーツ活動

KPGC10 ハコスカ

本格的に参戦したのはS54型による第二回日本グランプリが最初です。

3代目PGC10型/KPGC10型GT-R は国内レースで50勝を達成しました。

3代目(C10型)

1969年5月 「'69JAFグランプリレース大会」クラブマンレース・特殊ツーリングカークラスでGT-R(PGC10型)がデビュー。1位でゴールしたトヨタ1600GTが走路妨害と判定され、1周減算された結果、GT-Rが優勝となる。

 1969年10月 「'69日本グランプリレース大会」ツーリングカーレースにてGT-Rが1-3位を独占。

初代GT-Rは東京モーターショーでデビューした後、1969年2月に発売されましたS20エンジンは、高性能DOHC・24バルブエンジン。最高速度、200KM/Hと、400加速16.1秒の駿足を誇りました。

栄光の金字塔ーGT-Rのレース“50勝”

 「スカイラインの敵はスカイライン」とまで言わしめたGT−Rはわずか2年10ヵ月の間に50勝をあげました。最初の1勝目は、1969年5月3日の「'69JAF GP」のレース。

記念すべき50勝目は、1972年3月20日の「富士GCシリーズ第1戦・富士300kmスピードレース」。カーナンバー15を付けた高橋国光選手のGT−Rがチェッカーフラッグを受けました。


スカイライン2000GT−Rの性能諸元表より

   

当時のカタログによると

全長 4395mm

全幅 1610mm

全高 1325mm

ホイールベース 2640mm

トレッド(前/後):1370/1365mm

車両重量 1120Kg

エンジン

S20(直列6気筒)DOHC

総排気量 1989cc

最高出力 160ps/7000rpm

最大トルク 18.0kg・m/5600rpm

サスペンション(前/後):ストラット/セミトレーリングアーム     

タイヤ:6.45H-14-4PR 参考初代GT-R        

最高速度  200km/h 

   


  
             

Copyright (C) 2006 名車カタログ All Rights Reserved.